別嶋(飛島・つるち嶋・とど嶋)
鳥海山の戌亥の隅に飛び別れて海中に入る これを別れの嶋と言ふ
別るれど 別るとおもはず 出羽なる つるちの嶋の 絶へじと思へば
古今和歌六帖 詠み人知らず
17世紀以前にはとど嶋と呼ばれていた。鳥海山の大爆発で飛んだ山頂に因んで飛島と言うがこれは出羽における鳥海山人気の現れでしょう。飛嶋は酒田市の北北西に39・3km・周囲10・2km・面積2・37kuで昭和25年4月に酒田市に編入され昭和38年7月には国定公園に指定されている。対馬海流のど真ん中にあり年間平均気候が12・0℃もあり山形県で最も高いと言うのは以外です。ここは東北大学の八木博士の発明した八木アンテナによる飛島・酒田間で日本最初の無線電話をした所でもあるのです。無線通信発祥の地である。勿論北前舟・西廻回船の中継港であることは言うまでもない。この嶋から7000年前の縄文人の遺跡が発見されたのは驚きです。7000年前 どのようにして人が渡りどのようにして食べ物を得ていたのだろうか。人はどんな過酷な所でも生きていける証でしょう。ガンバらねばね。 (平成19年3月26日)(参考 郷土史辞典山形 県昌平社 大日本地名辞書 酒田市観光物産課HP) |