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左 寺泊の鎮守白山媛神社
下左 この神社の隣の倉庫にある船絵馬の一つ 実はこにはこの様な絵が52枚もあり総て国重要民俗文化財に指定されている 航海の安全と無事を祈願して奉納したものだがいかにも北前船の(西回り航路)寄港地である 民謡寺泊船方節にも「越後で名高い港がござる 錨おろさぬ船はない」と歌われたほどの湊であった 右 芭蕉の句碑
句碑は日蓮上人御滞在座敷跡地の隅にある
うたがふな 汐の花も 浦の春 芭蕉
然しこの句は三重県の二見ヶ浦にも碑がありここを詠んだものではなさそうだ 芭蕉は新潟の単調な海岸線にあまり関心を持たず奥の細道でも「酒田の余波日を重ねて、北陸道の雲に望む。遥々のおもひ胸をいたましめて加賀の府まで百卅里と聞く。鼠の関をこゆれば越後の地歩行を改めて、越中の国市ぶりの関に到る。此の間九日、暑湿の労に神をなやまし、病おこりて事をしるさず」とあるだけで出雲崎で詠んだ(然も遥か佐渡)
荒海や 佐渡によこたふ 天の川
以外は新潟には無関心だった この緊張感のなさから体を壊したようだ |
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