富士見ても 富士やといはむ 陸奥の 岩木の山の 雪のあけぼの            西行
つれなさよ われに心や 岩木山 いはずは見えぬ 思ひならしを          碧玉集 政為
あはれ知る 心やは見む 人はただ 岩木の山に 身をしぼるとも          碧玉集 政為
岩木山 なげきもたねは あるものを 恋せし恋は まつならずとも       壬二集  従二位家隆卿
つれもなき 岩木の峰の 岩つつじ 折りてつたふる 山人もがな       壬二集 従二位家隆卿
我といへば 岩木の山の 峰高み 雲のかからぬ 時をこそまて         散木奇歌集 源 俊頼
心なき 岩木の山の ほととぎす 初音は人に さぞをしむらん         夫木和歌集 法印円勇
心なき 人もきけとや ほととぎす 岩木の山に ねをば鳴くらむ        新続古今和歌集
白妙の 雪かと見れば 道奥の 岩木が岳の 雪のあけぼの                    ?
数ならぬ 身にも涙の こぼるるや 岩木の山の しづくなるらむ    新千載和歌集 安嘉門院四条

下左 りんご公園からの岩木山   弘前市清水富田寺沢
すそ野は全て林檎畑である 弘前方面東側から見ると3峰になっていて左は鳥海山 真ん中岩木山 右が巌鬼山と言うが北側から眺めれば尖った円錐形だ  この山は森鴎外の諸説『山椒大夫』の安寿姫が山の神の伝説がある 安寿は丹後の山椒大夫に殺されたため江戸時代まで丹後の人は登山禁止が堅く守られたと言う さらに津輕では丹後の人が領内に入ると悪天候になると言われそれを丹後日和と呼んだという   ➡

ふじの準原木    りんご公園内
昭和15年に産声を上げたふじは現在世界の林檎の2割を占め世界のふじとなったがその原木から昭和33年に穂木したうちの一本である

有袋のものが ふじ無袋のものを サンふじ という 総生産額の55%を占める 糖度は16~18%もある 育成地の藤崎市と富士山にちなみ発明者が山本富士子のファンであったからのネーミングである 中国でも士苹果であり欧米でもFUJIだそうだ


岩木山

 


➡ここりんご公園には約65種 1300本のリンゴの木がある 
美空ひばりのリンゴ追分の歌碑
『リンゴの花びらが 風に散ったよな 月夜に 月夜に そっと エ~  津軽娘は泣いたとさ 辛い別れを泣いたとさ リンゴの花びらが 風に散ったよな~ ア~』とあり
石坂洋次郎の詩碑
には『物は乏しいが空は青く 雪は白く 林檎は赤く 女達は美しい国 それが津軽だ 私の日はそこで過ごされ 私の夢はそこで育まれた』と彫られている

岩木山神社拝殿中門 国重要文化財 と玉垣の狛犬 弘前市百沢
江戸中期の建物 四脚門 霧妻造り

右 
画像は桜門の前にある玉垣に狛犬が登ったり下ったりしてしがみついているがこれにはどんな意味がるのでしょうか? 非常に珍しいい 然もこれは一体の石材から出来てるそうです