世とともに 恋をしのぶの すり衣 乱れがちなる 我が心かな
重家集 藤原 重家
しられじな しのぶの衣 ゆきずりの 人目ばかりに 乱れわぶとも
任ニ集 藤原 家隆
ともしする 宮城が原の した露に 信夫文知摺 乾くよぞなき
千載和歌集 大江 匡房
旅衣 朝たつをのの 露しげみ しぼりもあへず 信夫もちずり
千載和歌集 前大僧正覚忠
きのふ見し 信夫もちずり 誰ならん 心のほどぞ 限り知られぬ
千載和歌集 左京太夫顕輔
宮木野の 雫にかへる かり衣 しのぶもちずり 乱れしぬらし
散木奇歌集 源 俊頼
故郷を しのぶもちずり かぎりなく 思ひみだるる さまを見せばや
清輔集 藤原清輔
わが袖の 忍ぶ文知摺 ぬれぬれて 乱れあひぬる 心地こそすれ
散木奇歌集 源 頼政
君ゆゑに 思い乱だると 知らせばや 心のうちに 信夫文知摺
刑部卿頼輔集 藤原頼輔
下 虎女の墓 鄙びたこちらの方が彼女には相応しい |
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