歌枕姉歯の松の全体像 65才がらみのおばさんの話では『嫁に来たころには両腕でも回しきれない程の大木の松があったが松くい虫でかれてしまった その後植樹されたがその木も2年前に枯れてしまったので今年再度植樹されたばかり』との事 目だった松は有りません  世紀後半頃の陸奥の鄙の里に朝日・夕日姫の伝説が生じ そして何故平安期の小町伝説が出来上がるのか本当に不思議である  この松を遠く都の蒼々たる方々が憧れ詠んだのです  又芭蕉がこの地に立ち寄らず奥の細道では道に迷った為ある 所で左の「姉歯の橋」の標柱を偶然みつけたのです
 くちぬらん 姉歯の橋も 
あさなあさな 浦風ふきて 
寒き浜辺に    能因法師
と言う歌があるのですが 私は岩手県陸前高田とばかりと思っていたので全く驚いた 潮風ふきてだからやはり陸前高田でしょう  いずれにせよ一級の歌まくらにしては地味で目立たないところにあるので通り過ぎてしまった程です
 
硯ヶ池
源義経が姉歯の松で小休止した際硯の水に使ったのでこの名がある  高台にあるが水は枯れた事がない
        姉歯の松 其の3
  上中 歌碑 その前に昨年植えられたばかりの松があります  歌碑に彫られている万葉仮名の様な文字で書かれている こんな松を見たら在原業平や藤原秀能等もびっくりポンでしょう
上右 姉歯の松碑 やはり昨年植えられた松が見えす  やはり碑文に彫られた姉歯の松のいわれが漢字ばかりで書かれています  次ページに解読文を載せました