陸奥の 真野の萱原 遠けども 面影にして 見ゆといいふものを
万葉集 笠 女郎
陸奥の 真野の萱原 仮にだに この人をのみ 待つが苦しき
金塊和歌集 源実朝
故郷の 人の面影 月に見て 露わけあかす 真野の萱原
中務卿宗尊親王
しらすけや 真野の萱原 いちしるく あさたつ鹿の 踏みならすらん
隆季集 前大納言隆季
夜もすがら 真野の萱原 風冴えて 池の汀の こほりしにけり
散木奇歌集 源 俊頼朝臣
旅人の あさゆく袖や さむからし 霜うちはらう 真野の萱原
光経集 藤原光経
心得つ 真野の萱原 ふみからし くるもしるしの なきみなりけり
散木奇歌集 源 俊頼
道も瀬に たかをりしける 錦そも えぞしらすけの 真野の萱原
崇徳天皇
露わけて 秋の朝気は 遠からて 都は幾日 真野の萱原
玉葉集藤原 藤原定家
冬枯れの 真野の萱原 ほにいでて 俤みせて おける露かな
新拾遺和歌集 大江 忠房
露にだに 乱れやすきを 白玉の 真野の萱原 秋風ぞ吹く
頓阿法師
右端 真野川の支流日向川に架かる橋には萱原橋となっている →には萱原観音長谷寺とある 芭蕉も「尾ぶちの牧・まのの萱原などをよそめに見て・・・」と奥の細道に書いている |
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