栗駒山

陸奥の 栗駒山の ほほの木の 枕はあれど 君が手まくら

                          古今和歌六帖(10世紀末) 藤原長能
みかりする 栗駒山の 鹿よりも ひとりぬる身ぞ わびしかりける
                                 元良親王(890−943)
紅葉する 栗駒山の ゆふかげを いざ我が宿に うつしもからむ
                           能宣集  大中臣能宣(921−991)
栗駒の 山の桜の ちらざらん 春のうちには かへらざらめや
                          輔親集  大中臣輔親(954−1083
栗駒の 山に朝たつ きじよりも 我をばかりに 思ひけるかな
                             夫木和歌集  詠み人知れず
栗駒の 松にはいとど としふれど ことなし草ぞ おひそめにける
                               夫木和歌集 詠み人知れず 
芭蕉は6月29日平泉を尋ねて一関に泊り翌日赤児から岩ケ崎(栗駒町)の末町に至り街を通り抜けて陸奥上街道(松山街道)を通り岩出山に向った奥の細道の碑がある(栗駒町岩ケ崎)
4月18日とは言え陸奥栗原郡は未だ早春である 栗駒町の郊外からすばらしい姿を見せてくれた残雪の栗駒山  古人が歌に詠んだ気持ちが納得出来るでしょう この雄姿から