栗駒山
陸奥の 栗駒山の ほほの木の 枕はあれど 君が手まくら
古今和歌六帖(10世紀末) 藤原長能
みかりする 栗駒山の 鹿よりも ひとりぬる身ぞ わびしかりける
元良親王(890−943)
紅葉する 栗駒山の ゆふかげを いざ我が宿に うつしもからむ
能宣集 大中臣能宣(921−991)
栗駒の 山の桜の ちらざらん 春のうちには かへらざらめや
輔親集 大中臣輔親(954−1083)
栗駒の 山に朝たつ きじよりも 我をばかりに 思ひけるかな
夫木和歌集 詠み人知れず
栗駒の 松にはいとど としふれど ことなし草ぞ おひそめにける
夫木和歌集 詠み人知れず |
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