仙台駅東口から楽天コボスタまでの宮城野大通りの歩道の両サイドに宮城野を詠んだ歌十首の碑が置かれている 樹木の蔭にあって少し分りずらいのが難点 又その前には右にあるように碑と同じ歌が歩道上に藤原定家の筆跡で設置されている 

みやぎのの もとあらの小萩 露をおもみ
風をまつこと きみをこそまて
古今和歌集 詠み人知れず

宮城野の あきの萩原 わけゆけば
上ばの露に 袖ぞぬれぬる
堀河百首

宮城野に つまとふ鹿ぞ さけぶなる
もとあらの萩に 露やさむけき
後拾遺和歌集 藤原長能

宮木のの 萩の古枝 霜さえて
かはらぬ月に 秋ぞ残れる
如願法師集 藤原秀能

あはれいかに かさはの露の こほるらむ
秋風たちぬ 宮ぎのの原
山家集 西行法師 

月住めば 露を霜かと 宮城野の
小萩が原は なほ秋の風
後鳥羽院御集 後鳥羽天応

宮木野の 露吹きすさぶ 風の音は
小萩がもとを 思ひこそやれ
源氏物語 桐壷

他に下記の歌がある
さまざまに 心ぞとまる 宮城野の
花のいろいろ 虫のこえごえ
千載和歌集 源 俊頼

宮城野や しもやたびおく 萩のうへに
かれぬは月の ひかりなりけり
拾玉集 慈円

わすれずよ かりねに月を 宮城野の
まくらにちかき さをしかの声
秋篠月清集 藤原 良経
 宮城野 其の6