尋ね見る つらき心の 奥の海よ 汐干の潟の いふかひもなし 新古今和歌集 藤原 定家
憂しとても 身をばいずくに 奥の海の 鵜のゐる岩も 波はかくらむ 続古今和歌集 順徳院
尋ねても あだし心の 奥の海 荒き磯辺は 寄る舟もなし 続後拾遺和歌集 常盤井入道
夜をさむみ つばさに霜や おくの海の 河原の千鳥 更けて鳴くなり 夫木和歌集 参議為相卿
さゆる夜は いくへか霜も おくの海の かわらの千鳥 月恨むらん 夫木和歌集 従二位家隆卿
奥の海 汐干の潟の 片思ひ 思ひやゆかむ 道のなかてを 夫木和歌集 読み人知らず
我が為は つらき心の おく海の いかなる浦の みるめかるらん 続後拾遺和歌集 後鳥羽院
よを寒み つばさに霜や をくの海の 人に知られて しつみはてなん 新千載和歌集 前中納言為相
をなしくは おもふ心の 奥の海の 人にしられて しtみはてなん 新続古今和歌集 左大臣
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