
国指定重要文化財 丙申堂 鶴岡市馬場町
明治29年丙申の年に武家屋敷跡に7代当主幸右衛門により建築された鶴岡藩の御用商人として呉服商・太物屋を営み発展し鶴岡一の豪商となる 明治以降は貸金業に転じ庄内地方では酒田本間けに並ぶ大地主になった ➡ |

丙申堂の石置屋根 御覧の様に丙申堂の屋根は瓦ではなくびっしりと4万個の石が載せられている 20年に一度葺き替えられる 余りの豪邸に藩主をはじめ武士階級からの町人風情の過剰贅沢へのカムフラージュという 右 鶴岡カトリック教会天主堂 鶴岡市馬場町 武士道の町に何とも好対照だが国指定重要文化財としてすっかり鶴岡の町に溶け込んでる 明治36年完成した赤く鋭い尖塔(高さ23.7m)にある十字架には庄内藩民はさぞかし驚いたことだろう 今や鶴岡のシンボルで特に有名な黒いマリア像はフランスの修道院から送られた貴重な像でここにしかない |
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袖の浦
其の5


左 全国唯一の文化財トイレ
入り口には『文化庁・登録有形文化財・この建物は貴重な国民的財産である』 とのレリーフがある |

国指定重要文化財 鶴岡隋一の豪商旧風間家住宅丙申堂内部 土間ではなく長い石畳となっている「とおり」が屋敷を貫く |
➡ 大正6年貸金業をやめ株式会社風間銀行を設立した 昭和16年国の指導のもと第67銀行・鶴岡銀行・出羽銀行・風間銀行を統合して現庄内銀行の始めとなった 丙申堂は藤沢周平『蝉しぐれ』では互いに愛し合いながら運命の浪に翻弄される下級武士と幼馴染の悲恋時代劇 この部屋で牧文四郎と殿の側室となっている幼馴染のおふくが密かに逢った小座敷部屋 今でも時代劇映画撮影の引き合いが多いと言う このまま時代劇に利用できるからと言う
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大督寺 鶴岡市家中新町
ここは藩祖忠次を除き庄内藩主酒井家累代の全ての墓がここにある この寺院は藤沢周平の『義民が駆ける』の撮影に出てくる 明治22年大督寺は境内で学校を開校し際昼食をもって来れない子供たちのために食事を与えたので学校給食発祥の地の石碑も建っていた |

作詞内村直也・作曲中田喜直による『雪の降る町』のモニュメント 鶴岡市馬場町 鶴岡公園 疎林広場 雪の結晶をイメージした強化ガラス製 1952年(昭和28年)NHK連続放送劇の挿入歌で作詞内村はここ鶴岡の降雪風景を見て作られたと言う そのモニュメントが鶴岡公園に建ってる 然し新潟市・旭川市も我が町のものだと云ってるのは荒城の月が仙台青葉城だとか大分県竹田城・会津鶴ヶ城などと騒がれるのに似てますね |
上左右 総穏寺境内にある相討ちの像
鶴岡市陽光町
土屋又造は兄の仇討をする為叔父の土屋丑蔵とこの総穏寺で闘う 二人は山門の前で激しく闘い相応とも深手を負う そして丑蔵は『始末をつけねばならなぬ 両土屋の対面を傷つけずお主の意趣も通る始末をな』と こう言って二人は刺違得て自決した本当にあった話 藤沢周平はその実話に基づき名作『又蔵の火』を世に出したのです 実に武家の町鶴岡らしい話だ

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