左 遠しとふ こなの白峰にあほ時も あはのへ時も
汝にこそよされ 
巻14-3478
遠いという故奈の白根にたづね来て 逢うときも逢わないときもいつもお前と親しくしてると噂されるよ
 右 わがいはろに 行かも人もが 草枕 旅は苦しと 
告げやらまくも
 巻20-4406
君が家へ行く人もあればよい 旅は苦しいけど告げてやりたいものだ
下 山名城祉 源義家の孫新田義重の子義範はこの山名城に拠って山名氏と称して以後八代山名城を護った 南北朝時代は信濃南朝方の関東の橋頭堡であったという
下右 紫の 根延ふ横野の 
春野には 君をかけつつ 
鶯鳴くも
 万葉集巻10-1825
紫草の生えてる横野の春の野には君の事をにを出して鶯が鳴くよ
  上左 ささの葉は み山もさやに さやけども 吾は妹おもう わかれきぬれば 巻2-133
山全体が風になびく様が目にはっきり見えて 笹の葉が風に吹き乱れて居るけれども その中にあって私はただただ貴女を思う 別れてきたのだから
上中 妹をこそ あひ見に来しか 眉引きの 横山へろの 鹿なすおもへる  巻14-3532
 貴女にやっと逢いに来たのにまるで眉を引いたような横山に住む猪か鹿が這い出して来た様に思われる 
上右端 伊香保ろの やさかの堰手に 立つ虹の 現はろまでも さ寝をさねてば  
伊香保の山の高い用水堰の上に立つ虹の様に 人目に付くまでも貴女と一緒に寝て居たいものだ  巻14-3414
                                  
(訳は高崎市商工観光部観光課高崎自然歩道ガイドマップを拝借)

              佐野山 W