左 上毛野 可保夜が沼の 
伊波為蔓 引かばぬれつつ
 吾をな絶えそね
 
     巻14-3416
下 伊香保嶺に 
雷な鳴りそね
わが上には 故は無けれども 
児らによりてぞ
 
       巻14-3421


     佐野山 X
   
   
  上左右 国指定特別史跡金井沢之碑(上野三古碑)
金井沢碑は奈良時代初期神亀3年(726)に三家(みやけ)氏を名乗る氏族が同族と共に仏教の教えで結びつき祖先の供養一族繁栄を祈るために造立した石碑で古代東国の家族制度 氏族関係 仏教の普及 地方行政の実態を知る上で極めて重要な史料である(多胡記念館上野三碑パンフレット) OPは金井沢碑入口ちかくにある歌碑である
上中 わが大君が神であるままに神らしく振舞れるべく吉野川の渦巻き流れる谷間に高殿を高々と建てられた登り立ち国見をなさると幾重にも重なった青垣山は山の神が捧げる貢物はこれですと春のころは頂に花を飾り秋になると色づいて黄葉を飾ている御殿に沿って流れる川の神もお食事に奉仕しようと上の瀬で鵜川狩りを催し下の瀬に小網を振り備える山や川の神までもこのように心服して仕える様はこれが神代というものであろう   巻1-38
上左 吾を待つと 君が濡れけむ 足曳きの 山の雫に なりますものを  
巻2-108 
    
私を待って貴方は濡れたという その山の雫に私もなりたいものを
左  上毛野 佐野の茎立 折りはやし 吾は待たむゑ 今年来ずとも 
巻14-3406